カフェ開業したい方へ
仕事柄「将来カフェをしたい」方々から相談を受けます。
中には何組か焙煎教室を受けて頂き、自家焙煎カフェを開業され立派にカフェ運営されている方もいらっしゃいます。そして本日も体験焙煎の予約を頂いております。
今日はカフェ開業に失敗する大半が選択を間違う焙煎機導入の注意点について触れて行きたいと思います。
既にカフェで働いてる方でロースターさんは見込み固定客や、見込み大口客を持って開業に踏切る人は別として、一般的には漠然と「カフェをやりたい方」が多く、キャパを超えた高額な焙煎機を購入し初期投資を回収出来ず閉店するケースが非常に多いです。
カッコいい焙煎機をお店に置きたいのは分かりますが、有名な1kg焙煎機でも軽く100万円は越えますし、賃貸物件など出店場所によっては消煙装置や高い煙突を設置しなければならなかったり更に初期投資の焙煎機導入の割合が大きくなります。
繰り返しますが、ロースター(焙煎士、焙煎所)として出口がある方は別として、一杯300円〜500円のコーヒー販売をメインとするカフェで何杯のコーヒーを淹れたら100万円に達するでしょうか。
一杯300円〜500円のコーヒーに必要なコーヒー豆の量は何キロでしょうか。
もし一年で焙煎機導入金額(仮に100万円として)のコーヒーを販売出来たとしても一年間働いた自分の収益はありますか?
コーヒー屋さん経営は入り口は広いですがコーヒーの販売単価が安く儲かるビジネスでは有りません。コーヒー屋+何か?が必要ですし、一般に3年は経営が安定しないと言われてます。
少しは蓄えのあった私達でも神田で始めたFARMERS CAFE TOKYOはAmazonで4万円程の焙煎機でカフェを初め、3年間経営は不安定でしたし、スタッフを増やす余裕も無く朝5時から夫婦2人でお店に付きっきりでしたし。
もし公庫や銀行から融資を受ける際には金融機関は与信が良ければお金を貸してくれますが、カフェ開業の事業計画を立てる上で大きな支出を減らす事が大事です。
大きなロースターが欲しくても自己資金で買えるもの、又は中古にするなど良く考え、良いスタートを切って欲しいと思います。カッコいい焙煎機が欲しい気持ちも分かりますが、カフェを「永く続ける方がカッコいい」。
今日は焙煎機導入でよく陥る「カフェ開業したい方」へ、開業時のアドバイスとして書かせていただきました。
神田で私達も愛用していた「伝説の大坊珈琲さんモデル」のロースターはAmazonから買えます。